
ソウルの住宅価格は、韓国の1人あたりGDP=国内総生産の17.7倍に上り、世界の主要都市に比べてはるかに高いことがわかりました。
市民団体の経済正義実践市民連合が1日、OECD=経済協力開発機構とIMF=国際通貨基金の統計などをもとに分析したところによりますと、ソウルの住宅価格は、その年に売買された住宅の中間価格で、1人あたりGDPの17.7倍に上ったということです。
これは、13.6倍のイギリス・ロンドン、12.9倍のカナダ・バンクーバー 、12.9倍のオーストラリア・シドニー 、7.6倍のアメリカ・ニューヨーク、6.5倍の日本の東京をはるかに上回るものです。
また最低賃金に対する住宅価格も高く、ソウルでは、最低賃金を全額貯めたとしても、家を買うのに35.9年かかることになります。
これは、33年のバンクーバー、27.2年のロンドン、24.1年のシドニー、27.4年のニューヨーク、21.6年の東京に比べてはるかに長い期間です。
経済正義実践市民連合は、「韓国はほかの国に比べて所得に対する住宅価格が高すぎて、ほとんどの人がローンで住宅を購入しているため、家計負債が増え続けている。政府は、公共賃貸住宅などを供給することによって不動産バブルの対策を急がなければならない」と指摘しています。 |